« 夢の話 | メイン | 演奏会に行ってきました »
2009年6月 5日 (金)
■ 現実的であることのデザイン
建前というものが嫌いな僕にとって、会社の仕事というのは時として非常にかったるいものであったりする。
たとえ必要な範囲の90%しかカバーできないのだとしても、僕は仕事をできる限りシンプルで美しくデザインしたい。
100%には決してたどり着けない以上、僕はエレガントに90%を手に入れたいのだ。
煩雑なルールや例外は結果として誤りや漏れを発生させるだけで、残りの10%を得ようとするたいていの試みは不毛なものに終わる。
それはまるで、ほとんど誰も使おうとしない機能のためにiPodにあと一つスイッチを追加しようとしているようなものだ。
それは美しいデザインを損ない、エレガントさを失わせる。
そしてたいていの場合、スイッチが多いほど機能が多くて製品が素晴らしくなると思い込んでいるのは、いまだにありがたがってレコードを収集しているようなオヤジなのだ。
そんな連中に、ポータブルオーディオのデザインに関する議論に参加してもらいたいと思う人がいるだろうか?
ああどうか、醜いルールやら例外やらを僕の仕事に持ち込まないでくれ!
アルバムのA面とB面の再生を切り替えるスイッチだって?
そんなスイッチ誰も押しやしないよ!!
投稿者 yone : 2009年6月 5日 23:30