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2010年1月25日 (月)
■ 沈まぬ太陽
年末年始に帰省した際に、お義父さんが借してくれた沈まぬ太陽をようやく読み終えました。
全てハードカバー、初版。
帰省の荷物と共に持ち帰るのは一苦労でしたが、ハードカバーの重さにひけをとらない重厚な物語でした。
ネットの発達のおかげでブラック会社の話題には事欠かなくなった昨今ですが、日航のような巨大な組織にもこれほどの魑魅魍魎が跋扈していたとは。。。
日航の法的整理のニュースと並行して、かつて特殊法人の立場を利用して利権を貪った者たちの姿を読んでいると何とも言えないものがありますね。
(このへんはWikipedia:日本航空の組合問題も参照のこと。未だに労組間の諍いが続いていることに驚かされました)
また、御巣鷹山篇の中で描かれている遺体確認の壮絶さは、墜落遺体を読んでいただけにより胸に迫るものがありました。
この本を読んだ感想としては不適切なんだろうけど、僕もちょっとくらい行天のように組織の暗部を利用して生き抜いていくような才覚が欲しいです(笑)。
恩地ほどではないにせよ、生真面目に生きるしか能力がないといろいろ大変だよね。。。
投稿者 yone : 2010年1月25日 21:50