« 2009年6月のコミックス | メイン | 痛鯖キャンペーン »
2009年5月24日 (日)
■ BABEL
2006年劇場公開。
ギターでビートルズのLet it beを練習しようかと思ったら音源を持っていないのに気づいて、雨の止んだ夕方にぶらりとレンタルショップに行ったときについでに借りてみた作品。
僕はこういう「一昔前に話題になった映画」を今更ながらに観るってパターンが多いと思う。
一番印象に残ったのが、コダックカラーっていうのだろうか、昔の映画って感じのざらりとしたフィルムの色。
なんか虹の女神の自主作成映画のシーンを思い出しました。
んで、このフィルムの乾いた空気感とエキゾチックな音楽の組み合わせがすごくいい!
モロッコとメキシコと日本が舞台なのだけど、異国情緒あふれるというか、昔メキシコに新婚旅行に行ったとき、到着してみたら周りはメキシコ人とスペイン語だらけで心細くなったときの記憶がよみがえってくるような感じ。
日本は日本で相変わらず描写がちょっと変なんだけど、何この映像80年代? みたいな画作りのせいで、普通のセンター街の風景とかもなんだかエログロっぽい妖しさがあってよいです(笑)。
尺は長めなのだけど世界に引き込まれる感があって飽きずに観れました。
一方、ストーリーは「うーん、なんだかな」という感じ。
タイトルがBABELなんだから、やっぱり人と人との断絶とか孤独みたいなものがテーマなのかなと思うんだけど、並行した3つの物語にもうちょっと絡みがないともの足りないなぁ。
基本的に問題は何も解決されないまま終わっちゃうしね。。。
あと、日本の物語はショッキングではあるんだけど、その必然性がいまいち良くわからないので喉にひっかかったような気になっちゃいました。
単なる喪失感みたいなもので説明できるとは思えないので、もう少し説明がほしかったです。
それにしても、ハンティングが趣味で、超高層マンションの自宅リビングには鹿のはく製をいくつも飾る男、役所広司。
彼はいったい何者なんでしょうか(笑)。
投稿者 yone : 2009年5月24日 22:51