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2005年8月26日 (金)

 出発前夜

いよいよ明日は自分探しの旅に出発だ。
そう思うと、そわそわしてなんだか仕事も手につかない。
目的地である道の駅やまだまでは、東京からおよそ600km。
いったいどれほど遠いのか、想像することもできないほど長い距離だ。
旅に対する希望や期待がまったくないわけではないけれど、それを押しつぶしてしまうほど不安が大きくて、

「なんでこんなバカな企画を考えてしまったんだろう」
「こんな長い距離を本当に走り切れるんだろうか」
「いっそこんな旅はやめてしまいたい」

といった弱気な考えばかりが浮かんでしまう。
しかし、blog で書いたり、友達や会社の同僚に言いふらしてしまった以上、ここまで来てやめるわけにはいかない……。


会社の昼休みを利用して、昨日から作り始めたパッキングリストの見直しをする。
僕の自転車はロードレーサーなので、元々荷物を積めるようにはできていない。
今回の旅のためにシートポストに取り付けるキャリアとバッグを購入して荷物を積めるようにはしたけれど、運べる量はかなり限られるし、あまり重い荷物は積めないので、持って行く荷物は必要最低限にしなければならない。
パッキングリストの作成にあたっては自転車ツーリング再生計画などのサイトを参考にさせてもらったものの、初めての旅だけに 「もし必要になったら……」 という不安から、考えれば考えるほど荷物が増えてしまう。


仕事がろくに手につかない状態だったこともあり、明日の準備をするため若干早めに会社を出た。
近所のヨーカ堂で、作成したリストの中で不足しているものを購入して帰宅。
すぐにでも明日の準備を始めなければ……と思いながらも、踏ん切りが付かずにダラダラしているうちに時刻はいつの間にか12時を過ぎてしまった。

旅のあいだは、明るい時間帯を有効に使うため朝早く起きるようにしなければならない。
朝型の生活に切り替えるために、明日朝早く起きて準備をすることに決めてシャワーを浴びて布団に横になった。
しかし、「野宿旅をする以上、明日からはしばらく風呂に入ったり布団の上で寝たりすることはできないんだな」 などと考えると、ますます旅への不安が募りなかなか眠ることができない。

「まるで遠足の前日みたいだ」 と自嘲しながら、布団の中で悶々としたり諦めて起き上がったりを繰り返し、ようやく眠ることができたのは午前2時を過ぎた頃だった。

投稿者 yone : 2005年8月26日 23:59

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