| プロローグ |
| 1996年晩秋 | ||
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僕は、20歳の誕生日を過ぎたばかりのこの時まで、ピアノというものに(文字通り)触ったことしかなかった。子供の頃にピアノを習わなかった人の多くが思うように、僕も「ピアノ弾けたらいいな」と思いつつも手が出せないままでいたのだ。そんな僕がどうして突然ピアノの練習を始めたのか。それは、友人の影響だった。
僕は決心した。……というほどの事でもないのだが、ちゃんとピアノの練習をしてみようと思った。ヒット曲の楽譜を買ってきて適当に弾いてみる(弾けないけど)のではなくて、どうせ全然弾けないのだから、子供と同じように初歩の初歩から練習してみようと思ったのだ。 |
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| 1996年冬〜97年春 | ||
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| 〜20番(レベル) | ---- | ---- |
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借りてきた本を弾いてみると……簡単簡単。というか簡単すぎる。いくらピアノを弾いたことがない僕でも、一番最初の方は笑ってしまうような内容だった(例えば、ドの鍵を左右の親指で交互に叩く……とか)ので、最初の方のページは飛ばしてある程度進んだところから練習し始めた。どんなすごいピアニストでも、最初はこんな練習から入るんだろうなぁと思うと、なんだか僕でも結構すごい演奏ができるようになるんじゃないかという、楽観的すぎる考えが浮かんだりした。(笑) |
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| 1997年春〜夏 | ||
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| 20〜40番(レベル) | ---- | ---- |
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最初の頃と比べて、段々とピアノの演奏らしくなってきた。左手の分散和音を交えて、なんとなくそれらしいメロディーが弾けるようになると結構嬉しい。なにせ、それまで「両手でピアノを弾くなんて人間業じゃない」と思っていた僕だから、弾ける人なら笑ってしまうようなフレーズを弾いていても嬉しいのだ。 |
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| 1997年冬 | ||
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| 40番〜50番 | ---- | ---- |
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「あたらしいピアノのおけいこ」もなんとか終了し、次の本「こどものバイエル 下巻」を借りてきた。「バイエル」なんて単語を使うと、それだけでピアノやってる感じがして結構気持いいなぁなんて思ったり。(^_^; |
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| 1998年春〜夏 | ||
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| 50番〜57番 | 1番〜2番 | ---- |
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相変わらず歩みが遅い……。57番の曲に少し難しい場所があり、そこでひっかかったままずっと練習しない日々が続いていたのだ。 |
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| 1998年夏〜秋 | ||
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| 57番〜75番 | 1番〜4番 | ---- |
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大学の研究室で、いつものようにふらふらとネットサーフィンをしていた僕は、ふとピアノ関係のページを見てみようと思い立った。考えてみれば、今まで見ようと思わなかったのが不思議だ。……それだけピアノ熱が醒めていたということだろうか。 さて、今の練習の黄金パターンは、指の準備運動としてハノンを一通り弾いたあと、復習として2、3曲前までの曲を何度か弾き、そして新しい曲を練習するというものになっている。中指の下に親指を通すパターンも出てきて、ますます本格的にピアノを弾いているって感じ。この調子で練習が進めばいいんだけど、なかなかそうも行かないかなぁ。はやくバイエルを終わらせて、ツェルニーに手を出したい今日このごろ。(でも、バイエルがあと30曲も残っていたりして……) |
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