2005年2月13日 (日)
■ もう、席を立ってもいいよね……
AIR劇場版を観てきました。
…。
……。
………。
うーん。
一言でずばり表現するならば、
「Zガンダム劇場版」 を観にきたつもりが、
なぜか上映していたのは 「ガンダムX劇場版」 だった
って感じかな? (^^;;;;
「月は出ているか!?」
オリジナル版AIRという稀有な物語を成り立たせているのは、精緻な世界観とそれを支える膨大で繊細なテキスト、そして SUMMER/DREAM/AIR という複雑な構成の妙だ。
我々はSUMMERとDREAMを通じてキャラクターとその世界に深くコミットした後、AIRでは一転して世界からはじき出され傍観者としての立場に立たされる。これは、「プレイヤーとして世界に干渉することはできないにも関わらず、その世界の一員としての強固なアイデンティティーを持っている」という状態であり、プレイヤーがインタラクティブに世界に干渉できるゲームというメディアだからこそ実現できたといえる。こうして、長い二つの章を通じて深く感情移入した観鈴というキャラクターは、最終的にはプレイヤーの力を借りずに(しかし、プレイヤーが残したものに導かれて)自らの運命と戦い、勝利する。そして我々は、自らが手を差し伸べられない歯がゆさと共に、彼女のやさしさと力強さを兼ね備えた母性に心を打たれる。物語を通じて春子が観鈴の 「本当の母」 となり、観鈴は1000年もの間涙を流し続けてきた 「彼女たち」 の母となる。このことから、本作品では 「母性」 が大きなキーワードになっていると考えて良いだろう。(これは、他のキャラクターのシナリオにおいても同様のことがいえる)
とまぁ、そんな感じでAIRを90分の作品にまとめるのがとてつもなく難しいというのはわかります。
で、でも……
まとめ方ってものがあるじゃないですか!
過去と現在をシンクロさせる方法は、限られた時間内で世界観を説明するためにはまずまず良かったんじゃないかと思います。(「フィールドワーク」 の話とか導入部分にいまいち無理があったりはするけど)
しかし、心のうちをはっきり申し上げさせていただくと、
- 大きなお友達がターゲットなんだから、「絵に描いたような厭世的オタク青年像」 と 「今時少女漫画にだってないようなクサい恋愛」 を合体させたような話はやめてくれ~。国崎(主人公)キャラ変わったようにアツすぎだし……って、CVは緑川光かよ!
- メジャー作品じゃないから予算が少ないっていうじゃな~い。でも静止画多すぎですから~残念! イラスト調のキャラ絵なんて、演出が古すぎですから~~切り!!
- 「夏の匂い(風景、想い出)」を映画に盛り込みたかったってプロデューサーは言ってるけど、「異様にハイコントラストな画で観ていて疲れる」、「背景がしょっちゅう白トビして安っぽさを感じてしまう」 という感じで演出としては最悪。
- 演出といえば、登場人物が衝撃を受けるようなシーンもひどい。今時火サスだってあんな大仰な演出しないだろ……って感じ。ありえなぁ~い!
- はっきりいって出崎統監督の起用は失敗だと思う。たぶんオリジナルAIRをプレイしてその世界観を肌で感じたこともないのだろう。
といった感じ。(-_-;;;
いや、僕は観ている間はその作品を好きになろうと努力してるんですよ。
訳知り顔で作品に否定的なコメントをするのも好きじゃないし、いいと思った映画ははっきり 「イイ」 って書くようにしてます。
でも……でも……。
原作のファンだけに許せないんだよーーー!!
いや、むしろ
原作知らなくたって許せないだろーーー!!
ふぅ……。ちょっとすっきり。
いやー、みんな誘って観にいったりしなくて良かったです。まじで。(-_-;;;
投稿者 yone : 2005年2月13日 01:30
コメント
あぁ……切ない映画だった。。。
投稿者 yone : 2005年2月13日 04:00
そんなにひどかったんですか…w
気になってはいたんですが、見に行かなくて正解かな。。。
ちなみにTV版は評判いいらしいですよ。見てないけど。
投稿者 oki : 2005年2月13日 11:41
お。久しぶり。(^^
TV版が評判良かったから期待してたんだけど、
スタッフも全く違うし(国崎はCVも違う (^^;)
全くの別物なんじゃないかなぁ……。
今TV版の公式サイト
http://www.bs-i.co.jp/anime/AIR/index.html
見たけど、映画版よりTV版の方が映像がキレイだよ。。。
投稿者 yone : 2005年2月13日 12:01
ふむぅ
AIRってそんな話なのかー。
機会があったら遊んでみたいなぁ。
(と、以前から思ってはいるのですが・・・>ヘタレ)
投稿者 OIK. : 2005年2月15日 23:04
ゲームをするのは時間もかかって大変だと思うので、
ぜひ映画を見に行ってください。
すごく切ない気分になれると思います。(^^
投稿者 yone : 2005年2月15日 23:47